

民泊の消防設備
EQUIPMENT
民泊を開業する上で設置や消防設備
工事が必要な
設備の説明を行います。
民泊の自動火災報知設備(火災を早期に知らせる)
自動火災報知設備とは火災の熱や煙などを感知し、警報音や音声により居住者や宿泊者に知らせるための設備です。自動で消防署に通報されるものではありません。

●感知器
火災を感知するためのセンサーで主に熱や煙を感知するタイプの感知器が用いられ、これらを熱感知器、煙感知器といいます。また、熱感知器は、「定温式」と「 差動式」の2パターンの感知方式があります。
「定温式」:感知器が一定の温度(65°Cなど)に達した時に作動する方式です。
「差動式」:感知器の温度が一定時間内に急上昇した時に作動する方式です。
●受信機
火災が発生した場所を表示したりするためのものです。
●発信機
手動で音響装置を鳴動させるための起動装置(押しボタン)です。
⇒感知器が火災の発生を感知するよりも先に人が火災を発見した場合に使用します。
●音響装置
火災が発生したことをベルやサイレン音により知らせるものです。
民泊の特定小規模施設用自動火災報知設備
(火災を早期に知らせる)
特定小規模施設用自動火災報知設備とは、通常の自動火災報知設備のように受信機、感知器、音響装置等を設置して配線で接続する方式のほか、下記の特徴を有する無線式の連動型警報器付感知器を設置する方式があります。

特徴
・電池式の感知器は、電源の配線工事が不要です。
・感知器同士が無線通信を行うものは、感知器間の配線工事が不要です。
・感知器自体が警報音を発するため、音響装置の設置が不要です。
・全ての感知器が連動して警報音を発する場合、受信機の設置が不要です。
・受信機や中継器を設置せず、感知器のみの場合、工事には消防設備士の資格が不要で、工事に着手する前の届出も不要です。(設置工事完了後の届出は必要です。)
注意点
・電波状況等によっては、感知器同士の無線通信ができず、無線式の連動型警報機能付感知器を設置する方式を利用できない場合もあります。
・建物階数等によって設置ができない場合もあります。
・連動型住宅用火災警報器は感知性能等が異なりますので、特定小規模施設用自動火災報知設備として使用することはできません。
民泊の誘導灯・誘導標識(避難口へ誘導する)
建物に不案内な(避難経路がわからない)方でも、火災時に速やかに避難口や避難方向が確認でき、パニックにならず屋外まで避難することができるようにする設備です。

●避難口誘導灯
建物に不案内な(避難経路がわからない)方でも、火災時に速やかに避難口や避難方向が確認でき、パニックにならず屋外まで避難することができるようにする設備です。

●通路誘導灯
通路誘導灯は、白地に緑色のシンボル又は文字で避難の方向を明示するためのものです。避難口に至る廊下や通路に設置されます。

●階段通路誘導灯
階段通路誘導灯は、避難経路となる階段及び傾斜路に設ける誘導灯で床面に避難上有効な照度を与えるものをいいます。

原則として、誘導標識は誘導灯の代わりにはなりません。
誘導標識は、避難の方向や避難口を表示した標識板で照明器具やバッテリーが必要ありません。
民泊の非常用照明装置
(停電時でも明るさを確保する)
非常用照明器具とは、地震や火災などの災害によって停電した際、予備電源によって点灯し、避難や救助活動を助ける照明器具のことです。非常用照明器具の設置義務や設置基準は、建築基準法によって定められています。建物を新築・維持管理などする場合は、法律にしたがって適切に照明を設置してください。

三菱 EL-DB11111B
非常用証明装置の基準
・直接照明で火事が起こっても1ルクス以上(蛍光灯やLEDの場合は2ルクス以上)の照度を保てるもの
・火災時でも明るさを保てるように国が定めた基準をクリアしたもの
・バッテリーなどを搭載していて火災時でもきちんと明かりがつくもの
・上記以外でも国の認定を受けたもの
※一般社団法人日本照明工業会(JLMA)が規定に適合していることを自主的に評定してJIL適合マークというものをつけています。
光源の種類
蛍光灯 | 寿命は6,000〜1万3,000時間。寒い場所では明るくなるのに時間がかかる。広範囲を照らすのに向いている。 |
白熱灯 | コストは低いが寿命は短く、およそ1,000〜2,000時間。電球の一部がガラスでできているため、割れるとケガをする恐れがある。 |
LED | 導入コストは高いが寿命は長く、およそ2万〜4万時間。コンパクトで狭いスペースでも利用でき、省エネ効果が高く、虫が寄りにくいといったメリットもある。 |
点灯形態
専用型 | 停電時にのみ点灯する。 |
組み込み型 | 平常時と停電時それぞれの光源を持つため、非常時の光源の寿命が長期化できる。 |
併用型 | 平常時と停電時の光源が同じで、停電時は蓄電池で点灯する。 |
電源タイプ
電源内蔵型 | バッテリーが内蔵されているタイプ。メンテナンスの際は、照明の寿命に加えてバッテリーの寿命も考慮する必要がある。 |
電源別置型 | 電源が照明とは別になっているタイプ。 |
民泊の消火器(初期消火する)
消火器は、火災が小さなうちに消火するための消火設備です。持ち運びができて操作が簡単なため、誰でも使用することができます。消火器には業務用と家庭用がありますが法令等で設置が義務となるのは、業務用消火器です。

・消火薬剤、加圧方式、大きさなどにより様々な種類がありますが、粉末や強化液の蓄圧式が一般的で、ホームセンターなどで購入できます。
・消火薬剤は、原則として、A・B・C火災に適応するものであればOKです。
・加圧方式は、加圧式と蓄圧式があり、蓄圧式の方が破損時などの安全性が高く、消火器の内部点検が免除されるなどの利点があります。
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